中学生のころ、娘は成績上位でした。
だから偏差値の高い進学校へ進んだけれど、そこは娘が望む学校ではなかった。
自分を見失い、体重を減らすことで現実から目をそらし、拒食という形で不安を表していたのだと思います。
退学した後に決めた学校は娘が自分で選んだ学校。
進学校に比べてあまりの学力の低さに「勉強が簡単すぎる」と言ったこともあったけれど、それは娘が勉強の貯金ができていたから。
けどそれに胡坐をかくことなく、一度辞めた塾に再度入塾し、大学受験を目指してがんばってきました。
拒食症になった時「本当にアニメが好きなのかわからない」「絵を描くのが好きじゃない」と言ったこともありました。
でも今の高校に入ってしばらくしてからまたアニメをみるようになり、絵を描くようになり、少しずつ本当の自分を見つけて行っているような感じでした。
1年目は固かった表情も、2年目にはやわらかくなり、新しくお友達もできて、学校終わりにお茶しに行ったりカラオケに行ったりすることも増えました。
真面目にやってばかをみるならやらない、と自分を守ることも(いい意味でずるがしくも)できるようになりました。
あんなに嫌がったメイクもやるようになりました。
少しずつ少しずつ自分の好きを増やして、娘のペースで成長してきました。
大学に行かないと、勉強しないと、そればかりにとらわれて、娘の本来の姿を見てこなかった。
それが、周りと比較することを辞め、普通にとらわれることを辞め、「娘が何をしたいのか。何が好きで何が嫌なのか」を見るようにしたら娘も少しずつ変わっていったような気がします。
合格後の娘はぐんと成長しました。
友達とディズニーに行ったり、一人で遠出してお祭りを見に行ったり。
今までは「ママも一緒に来てほしい」と一人で出かけることができなかったのに、です。自分の手で勝ち取った「合格」がこんなに娘を成長させるのだと驚きとともに喜びです。
ずっとやりたかったアルバイトにも応募しました。
結果は残念でしたが、その一歩を踏み出したことがすごい!すばらしい!
「また違うところに応募するよ」と結果に落ち込むわけでもなくまた次に行こうとするその気持ちも、以前なら考えられませんでした。
自ら考えて行動してこそ人は成長するというけれど、それを間近で見て、私は本当にうれしくてうれしくて。
娘、大学合格、おめでとう!!!!!