主治医に「拒食症再発です」と言われて、思っている以上にショックでした。
体重を増やして退院した娘に対して、拒食症は心の病気なんだ、寄り添ってあげようと思って自分がしていたことが「娘と衝突するのが怖い。事なかれ主義の母親」と全否定されました。私がしていたことはただただ娘の機嫌を取って、悪い方向に行くのが怖いからと結局は何もせずにいた(寄り添いすら出来ていなかった)、ということになるのでしょう。
痩せたと気づいたけど食べてというと食べなくなると思ってあまり言いませんでした。
それでも心配な時は「何か不安なことがある?」と聞くにとどめて「また痩せるから食べなさい!!」ということはなかった。そういうのは間違いだとすら思っていました。
主治医に相談できなかったのも「相談したら怒られる」という気持ちもありました。何か言っても必ず否定してくるので、言うのが怖くなったというのもあります。
結局は娘のためとか娘のことを考えていたつもりが、ただひたすら「自分のこと」しかなかったのでしょう。
いつか娘がよくなる…という思いだけで行動に移していなかった、移せなかった。
娘が主治医と2人で面談しているときにパパに「どうやって自分作った?そんな意識すらせずに生きてきた。今も自分があるかどうかわからない…」と言ったら「それがお前のいいところじゃん」とパパに言われました。
絶対にお前のせいだお前の性格が遺伝したんだと言われると思っていたのに、まさか褒められるなんて。
でもこうして一人でも自分を「それでいいよ」と認めてくれる人がいたら娘も変わるのかなぁと。それを無意識に親が与えて子供も素直に感じるものなのに、うちの家庭はそれができていなかった、退院してもしかしたら親も変わるかもと期待したけれど、結局は親も自分のことばかりでできなかったと主治医は判断したのかもしれません。
じゃあどうしたらいいのか、主治医は答えをくれません。
心療内科の先生はみんなこのような感じなのでしょうか?
「こうしてみたらどうでしょう?」というヒントのようなものも一切くれません。
再発と言われて帰宅して、パパと3人で話しました。
親といても改善しない、親の思考を無意識に感じ取ってしまうのだろうから、主治医の言う通り一度入院して先生と心を作る作業をしたほうがいい。このまま家にいて治らないとずっと何十年も同じことの繰り返しになる。体重にこだわって痩せたら入院し太ったら退院してまた入院して、結局娘の大嫌いな入院を繰り返すことになるんだよ。
などなど、2人で入院を勧めましたが、娘は頑として聞き入れません。
「絶対に入院しない」の一点張りです。
再診の1週間後までほぼ毎日娘と話しました。
娘がどうして私は入院したくないのか、入院のメリットとデメリットをノートに書きこんでそれを読んでくれた時もありました。
自分の気持ちを整理したことはとてもうれしく思いましたが、はやりそれは入院を回避するためのものであるような気もしたし本質的な改善にはならないような気がして、何度も入院を勧めました。同じ話を何度も伝えました。
でも結局最後は「入院はしない」にたどり着く結果でした。
娘の入院したくないという気持ちを聞いて揺らいだのも事実です。
娘が全力で否定しているのに無理やり入院させてもいいのか。心の傷にならないのか。。。。
何度考えても考えてもわかりませんでした。
その都度パパと話し合ってでもパパはぶれずに「入院しかない」と言ってくれたので、もういいよ、と言いたくなりそうな気持をぐっと耐えることができました。
再診の前日まで「入院するorしない」で答えが定まりませんでした。娘を説得することもできませんでした。