自立とは?

摂食障害と診断された娘がいます。思ったこと気づいたことを綴ります。

気絶して倒れる

足の親指が巻き爪になっている娘。

入院中も医師から巻き爪だからスクエア型に切るといいよとアドバイスを受けていました。

 

 

退院して出歩くことがなくなったからでしょうか。

1ヶ月ほど前から爪が食い込んで痛いと相談を受けていました。

 

 

ネットで切り方をみて、やってあげようかといったのですが、私に対する不信感があるため(母は不器用だと認識している。実際に小さいころ爪を切ってあげていた時に肉を切ったことあり)切らせてもらえず、腫れたときはステロイドの軟膏をぬったりして、どうしても我慢できなくなったら言ってねと伝えていました。

 

 

そして我慢できなくなったようで、痛い…という日が増えてきました。

これはもう皮膚科に行ったほうがいいなと判断して、ついに皮膚科に行きました。

 

 

夫も巻き爪なので「おそらく爪をふやかす薬をくれるよ」と言っていました。

私も最初は軟膏とか処方されて終わるだろうなと軽い気持ちで行きました。

 

 

この時期なのからわかりませんが、皮膚科は激込みでした。

院内に入れず廊下にも人が立っているほど。

久しぶりで予約をしていなかったので1時間ほど待ちました。

 

 

呼ばれて診察。

ここの先生は詳細な説明を口ではしてくれず、症状を見て、これですね、と病名と現在の状態や治療法などが書いてある紙を渡してくれます。

そして「巻き爪ですね。切りますか?翌日は診察に来れますか?」とだけ言われたので、あ、はい、大丈夫です、と軽い気持ちで娘は返事をしました。おそらくよくわかっていなくて先生のスピード感に押されて返事したようです。

わたしもそれに飲まれてうん、とうなずいてしまいました。

すると看護師が、思っている以上に大きな麻酔の注射を用意してきたので、え、え、え、こんな大きな注射するの?ちょっと待って、やっぱりよく考えたほうがいいのかな、麻酔のアレルギーとか聞かれなかったけど大丈夫?…と思っている間に、

「はい、足を出してください。麻酔をします」ともう、本当にぶすっ!!という表現があうくらい急に親指の付け根にブッスーーー!!!!と注射をしました。太いだけあって刺してからもなかなか終わらない。

娘もびっくりして驚いている間もなく、思っているより長く刺されたのでだんだん震えだしてきました。

私は背中をさすって大丈夫、大丈夫だよ、と落ち着かせようと必死でした。

 

 

そして終了。

「はいこれで待合室で待っていてください」と言われたので、待合室に戻りました。

 

 

痛かったねと言うと、うん、びっくりした。すっごく痛かった…と娘。

この時はまだ倒れるなんて思っていなくて。もしかして泣き出してしまうかなと不安になったのですがこちらの問いかけに返事をしていたので「急にあんなの刺すからびっくりしたね」と言ったら娘が下をむいてうん…ううんっ…という感じでうなだれました。

 

 

あ、やばい!!とっさに「すいません!!!!麻酔で倒れてしまったんですけど!!!!!!」と大声で叫びました。

叫んだのに看護師も受付の人も誰も来ない。

また、同じように叫びました。

 

 

そしたらやっと診察室から看護師の方が二人でてきて、倒れた娘を処置室へ運んでくれました。

 

 

ベッドに寝かせて「麻酔で倒れてしまう方け結構いるんですよ」と看護師さん。

 

 

足を高くして血圧を測って、意識が戻った娘に「はきそう?大丈夫?はきそうだったらこれを使ってください」と洗面器を渡してくれて様子を見ることにしました。

幸い吐いたりもせずすぐに意識が戻ったし、血圧も戻ったので、もう大丈夫でしょう、となりました。

 

 

私は麻酔のアレルギーなのかと心配になり、来てくれた看護師の方がとてもやさしくて丁寧だったので食い気味で聞いてしまいました。

すると、「迷走神経反射だと思います。アレルギーではないですよ」と教えてくれました。

 

あまりの痛さに迷走神経が反応して血圧が下がり、脳に血液がいかなくて気を失ってしまったようです。

血液検査で倒れてしまう方がいると思いますが、あれと同じようなものですと教えてくれました。

巻き爪の手術は麻酔の注射がとても痛くて、手術自体はすぐ終わるし痛くないんですけどね、とも教えてくれました。

 

 

よほど、、、、よほど痛かったのだと思います。

後でネットで調べたら麻酔の注射が死ぬほど痛い!!!というのを見つけました。

もっとちゃんと調べてから行けばよかった…。

先生も丁寧に説明してくれる人じゃないってわかっていたのに…。

 

 

娘は倒れた時の記憶がないと言い、手術の後は普通に歩いていました。

 

 

帰宅してから娘はもう片方の足の巻き爪が気になりだし、またあんな思いはしたくないから今のうちにやれることをと思ったらしく先生に相談しましたが、痛いなどの症状がないと手術にならない(いわゆる保険適用にならない)ので、自費で8000円になるけどもワイヤーを入れることもできます、と言われました。

娘がどうしてもやりたい!!というなら入れてもいいかなとも思いましたが、そんなこともなく「もうちょっと様子を見てみる…」というので保留となりました。

 

 

この質問も行く直前まで「もし聞けなかったらお母さんが先生に聞いて」と不安げでしたが、診察室に入ったらためらうことなく聞いていました。

やればできるんだけど、やるまでが不安なんだよね…。

 

 

当日はビニールで足を覆ってシャワーのみ可。

翌日また診察に行き状態を見て、お風呂OK、ガーゼを毎日取り換えて感染予防の軟膏を1週間ぬって終了となりました。

 巻き爪自体は手術後痛みはなくなり、麻酔の痛みが1週間ほど続きました。