自立とは?

摂食障害と診断された娘がいます。思ったこと気づいたことを綴ります。

パパ、娘を泣かせる

娘は楽しく学校の授業の様子を話したかっただけなのに、

「そういうレベルの学校を選んだんだろ」

の一言に、私フリーズ。

娘は離席して泣いていました。

 

 

 

娘は涙をこらえて夕飯を食べ終えたけれど「もうパパとご飯食べたくない」となってしまいました。

目が涙で真っ赤。

数日前大学のレベルについて落ち込んでいたところにこの言葉。かなりきつかったと思います。

 

 

 

娘が部屋に戻りしばらくしてから「あまり娘をいじめないで。そういうこと言わないでよ」と言ったら、だって本当のことだろう、と。

娘を傷つけている自覚すらない。いつものことだけれど、無神経。相手の気持ちを考えられません。

 

 

 

そのあと少しごにょごにょ言っていたけれど、要約すれば「レベルの低い大学を選んだんだからそういう奴は多い。けれど、そんな中でも自分で努力して頑張ればなんとでもなる」と言うことが含まれていたようですが、そんなのわかるかいっ!!!って話です。

 

 

 

普段から意思疎通ができていて、乱暴な言葉の裏に優しさがあるんだなと気づければいいけれど、そんなの熟年夫婦でも無理だわ。

ましてやパパの発言や態度は娘が拒食症になった原因の一つでもあるわけで。

正論、問い詰める、娘に対して論破しようとすることをナチュラルにかましてくるパパに、そういう意図があるんだとは1%も気づけないと思います。

それに娘もまだ中身は高校生ぐらい。

親を一人の人間として見れないと思うので、まっすぐにぐさっと刺さってしまったと思います。

 

 

 

娘が拒食症真っただ中の時はさすがに落ち着いていたのですが、大学生になったとたん、これです。

大学生になったからといって中身が変わったわけではない。

確かにすごく成長しているけれど、だからって拒食症のころのように傷つつくような発言をしていいわけがない。嫌味を言うべきでもない。本来の傷つきやすさはかわっていないんだから、もう少し成長しようよ、とむなしくなりました。

 

 

 

 

他の子もメンタルダウン

きょうだいがパパに怒られているのを見て「ああいういい方されると余計にできなくなる」とかなり影響を受けてしまい、泣いてしまいました。

 

 

慣れない環境、新しい友人関係、先生、勉強…。

いっぱいいっぱいなのが目に見えてわかりました。

 

 

娘の大学は一応クラスのようなものがあり、初日にできなかった自己紹介を数日してからやったそうです。

そしたら、他の子もかなりメンタルダウンしていたそうで。

上京して一人暮らしをしている子、毎日部屋に帰った後泣いていた子など。

一人暮らしをしている子の話を聞いたときは、そんなにつらいならご飯食べにおいでと言いたくなるほどでした。(料理へたくそなくせにw)

 

 

それを聞いて娘も「私だけじゃないんだ」と不安が薄れたようでした。

私も、娘だけじゃないんだ、と思うとちょっとほっとしました。

それで少し浮上したようです。

 

 

それでも、相変わらず一人でお昼食べているようだし、サークルもいまいち乗り気になれず入っていないし、期待していた大学生活にはまだまだ遠いようですが、娘なりに頑張っています。

 

 

 

 

 

 

 

初めての大学生生活で泣く

夕飯後しばらくゆっくりしていたら、娘が泣きながら降りてきて。

 

 

 

「どうしたの!?」と聞いたら、

youtubeでFラン大学は行く意味がないって言ってて。お金の無駄だし、就職もできない」と泣いていました。

 

 

 

拒食症になって入退院をし、全日を退学して通信に入って、進路も悩みに悩んで大学進学を決め、大学もたくさん見学に行った中で娘が自分で選びました。

大学を選ぶ時点でその大学のことを調べているはずだと、マイナスな面などもろもろわかっていると思っていたし、頑張って頑張って有名な大学に入ったところで背伸びしすぎた学校はいずれ息詰まる。それを高校で経験したからこそ、娘が学びたいものがある、雰囲気もあっている学校を選んだと思っていたのに。

 

 

 

自ら選んだ学校のはずなのに、youtubeのどこのだれが言っているのか分からない言葉を素直に信じて泣くほど落ち込んでしまう。

夕飯の時は「あの授業かなり面白いよ」と笑顔で話していたのに全く逆の態度になってしまい、これはもうかなり疲れているのではと感じました。

 

 

 

15分ほどで通っていた学校から1時間かかる学校になり、まず通学が大変になりました。

そして、友達もまた新しくつくることになる。

大学なので、友達を作るために何かをしてくれる先生は当然いないし、今まであったサポートがまるっとなくなって怖くなっているのかもしれません。

履修登録も初日は全くわからない…と不安になり、翌日、翌々日になってようやく理解でき初めて、友達ではないけれどちょっと話せたお友達もいたようでしたが、友達というほど仲が良くなったわけではないようで。

食堂も購買もあるけれどおそらく怖くて使えず、お弁当を持参しています。

 

 

 

まだまだこれから。

まだ入学して1週間もたっていないんだから、焦らないで。

youtubeは見なくていいよ。エゴサみたいなこともしなくていいよ。

疲れたら休む。

授業もまだ全然焦らなくていい。ゆっくり少しペースを落としてみたら?

と伝えました。

 

 

 

寝る前には泣き止んで大丈夫そうになっていました。

環境が変わって行きたくないとわめいているきょうだいがいるので、その影響を受けたのかもしれません。

 

 

 

*

 

 

翌日。

お弁当お願いしますと言われていたから用意していたのですが、「お昼食べる時間がないかもしれない」と。

授業の合間に説明会があって、お昼を食べる時間がない、と。

 

 

食欲に関するワードを発すると私が怯えるのを知っているので、その発言で私は疲れているんだとアピールしているのかなと少し感じました。

 

 

 

本当に食べる時間がないのか、それとも心配してほしいのか、そのどちらものような気もするけれど、さらっと「おにぎりにすればよかったかなぁ?」などと追い込まないように努めました。

 

 

焦らないで。

ゆっくり自分のペースでいいから慣れるように努めてほしい。

 

 

 

夜遅くに

友達と遊んでの帰り道。

突然娘から「行きたい映画のチケット発売日だから、映画館によって買って来ようと思う」とLINEが入りました。

 

 

時間は22時。

友達と一緒だと思っていたし、「チケットならネットで取れるのでは…」と一瞬思ったのですが、私も久しぶりの映画で頭があまり回らず、いろいろ経験させるのもいいと、「行っておいでよ」と返信しました。

 

 

そしたら、映画のチケットはまだ未発売で買えず、友達は先に帰ったと(誘おうと思ったけれど自分事でためらってしまい、時間も遅かったし友達も疲れていたようで気を使ったようです)、帰宅してから聞きました。

 

 

正直すごく驚きました。

全く行ったことのない駅。

しかもわかりにくいことこのうえない駅。

夜遊びしたこともないし、夕飯前には必ず帰ってくる娘が、22時過ぎに一人で繁華街に行くんなんて!!

 

 

 

推しの力ってすごい…

 

 

理解が遅いから

大学に入学しました。

3月最後の週あたりからとても緊張している様子がうかがえました。

行きたくなくなってきた、と発言したことも。

 

 

 

入学式はさらっと終わったのですが、授業の仕方、単位の取り方、履修登録の仕方など、覚えることがいっぱいみたいで、すでに顔が曇り顔。

マニュアルをサラッと読んだようですが、全くわからない、と。

自分は人より理解が遅くて時間がかかるから、と。

おそらく不安な気持ちが大きすぎてそのような発言をしているだけだろうとは思います。

確かに理解するのに時間はかかるかもしれないけれど、きっと大丈夫。

焦っている感じがしたので、「焦らないで、ゆっくりでいいんだから」と伝えました。

 

 

後はバイトとの両立。

バイトはぶっちゃけ無理ならやめてもいいよと一度伝えました。

が、あまり言いすぎると今度は意地になって継続しようとするかもしれない、あんなにやりたがっていたバイトを辞めなよと言いすぎると否定に感じるかもしれないと思い、とりあえずやってみて無理そうなら辞めることも考えようと伝えようと思います。

 

 

 

普段の生活中でも「あれどうしたらいい?」と聞いてくることが最近はちょっと多いような感じです。

それだけ不安が増していて、頭が回っていないんだろうなぁ…。

 

 

*

 

 

物凄くではないのだけれど、少しやせたような気がします。

ゴロゴロしている時間が減ってバイトしてるからかなぁ。

食事は抜いたりすることなく食べているし、炭水化物も抜いていません。

 

 

生理がまた2カ月ほど空いています。

3か月空いたら病院に来てねと言われているのでこれも様子見です。

 

 

 

通信制高校を卒業

高校を卒業しました。

大きなホール会場で、2時間ちょっと。

一人ひとり壇上に上がり、卒業証書を受け取って、コーチたちの動画を見て、終わりました。

この日初めてお友達の顔をみたり、保護者の方と挨拶をしたり、なかなか楽しかったです。

娘は式後に友達と会食へ。

すごくすごーーーく楽しかった、と。

公園で遊んでいる動画も見せてもらって、お友達に恵まれて本当によかったと思いました。

 

 

 

卒業式を終えてからはバイトに励んでいる娘。

だんだん慣れてきたのか「面倒だな~」と言うように。

「ちゃんと仕事できるかな…」と不安がっていた初日に比べて慣れてきたように感じます。

 

 

卒業式後もお友達と遊びに行ったりしているので楽しんでいるのかと思いきや、「いろんなところ行きすぎて若干会いたくない」と。

グループラインも私が発言すると誰も返してくれないと言ったり。

人間関係、大変だよね。

距離感を保ってお友達でいられたらいいねと心の中で思いました。

娘、がんばれ。

 

 

 

これも特性なのかな

お友達達と遊びに行くためにチケットを各々取ろうということになった娘。

お友達にこのアプリがいいよと進められて自分で取ろうとしていました。

 

 

そこで引っかかったのが「高校生料金」。

お友達調べで学生証がなくても3月末までなら高校生料金でいい、と。

ふむ。それはOK。

けれど娘は一般的な高校卒の年齢ではない。

大人(18歳以上)とあったので、18歳を超えていたら大人料金になるのではないの?と突っ込みました。

そしたらそれを自分で調べずお友達に聞いている。

そのお友達は電話で聞いて19歳以上でも高校生ならOKと確認が取れたと返信してくれました。

 

 

 

あ、まだ自分で調べる発想にはならないんだな、と。

”幼いところがある” 

忘れそうになっていました。

がっかりしたとかそういうのではなく、娘はそうなんだ、ということ。

 

 

 

過去、食事に行くのも自分でオーダーするのができない、と言っていました。

店員さんにすみませんと呼びかけができない、と。

この辺はまだまだ成長途中です。

 

 

 

また別の話で、とある展覧会のチケットについても相談を受けました。

ネットにはチケットの発売日などの一覧があるのですが、どれを買えばいいのかわからないから一緒にみて欲しい、と。

なので一緒にそのサイトを見てみました。

じっくりと読めばわかると思うのですが、一人で見るのが不安なのか、本当にわからないのか、判断が難しい。

「わからないならだれかを頼る」のはいいことなので、こうでこうで、このチケットだとこうなるのでは?と教えました。

 

 

それでいったん納得したものの、何日か経って「料金によって違うんじゃないのかな」と行ってきました。

「料金はいくらなんだろう?」と私に言ってきます。

”自分で調べないのかな?”この時はちょっと思いました。

 

 

自分のことなのにまるで他人事のように話してきます。

それでちょっとひっかかりましたが、娘はもともとそういう風に話すことがあるので、これも何かの特性なのかも。

 

 

根底には「不安」があるはずきっと。

なので軽く受け流すのではなく、丁寧に接するように心がけよう。